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zoom RSS 149曲目 Crazy Train - Ozzy Osbourne

<<   作成日時 : 2016/11/13 22:49   >>

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なんてことだ…暴言王が次期米国大統領に就任するだなんて。例の選挙当日速報を受けて自分が感じた幻滅感は酷く甚だしいものがありました…ここ日本に於いては海の向こうの出来事として看過できない様々な不安要素がテンコ盛りな部分も確かにあります。日米安保問題やTPPなどの経済問題、そして恐らく日本に友好的でないに決まっている彼のメンタリティが今後事あるごとに抑圧となって降りかかってくるという大変楽しくない予感…しかし一番自分にとって大きいモメントを占めているのは実はそうした実生活で起こるであろう困難よりもメンタル面に於けるクライシスなのです。

つまり自分が洋楽ファンだと言う部分にかかってくるエリアに今回の件は大変ネガティブな影を落としたと考えています…自分は英語が話せないし聞き取りにしたって覚束無いものがありますが邦楽以上にロックやジャズといった西洋圏のサウンドに非常に感銘を受けてここまでの人生を過ごしてきたワケです。ロックやポップスの優れた楽曲を聴く事で得られる喜びは代え難いものがあって、そういう自分の人生に多大な影響を及ぼした存在には自然と尊敬とか感謝という気持ちが湧き上がってくるものじゃないですか…学校の先生ではありませんが身近な職場の先輩方以上に心の支えになってくれたのは優れたミュージシャンやサウンドクリエイターが作り出す音楽であった自分としては、そういった豊穣な文化を持つカントリーというのは論理面でも感性の面でも一目が置かれるような存在であって欲しい、という願望が常に内包されていたのです。モチロン人間である以上、間違いは誰でも犯すでしょうし常に清廉潔白な聖人であれ、とまでは言いませんが明らかなるレイシストに違いなさそうな彼のような人物が国のトップに選ばれるような末期的な国だったのでしょうか、アメリカは?

例えば現大統領オバマについては就任時に非常なヒーロー感、「イエス、ウイ・キャン」的な待望感が満ちていましたよね…任期も8年を全うし人物像としては自分が見る範囲では殆ど瑕疵がない方であったと思われますが、その後任がトランプでは全く台無し以外の何物でもないじゃないですか。政治の世界では人格者である事よりも政策、推進力こそが重要であって、その面ではオバマは米国の救世主にはなり得なかったのでしょうが皆保険の取り組みとか価値ある政策を取り上げていたように思うんですけどね…ブッシュからオバマに政権交代された時の高揚と180度暗転した今の気分はホント世の中って諸行無常なんだなぁー、日々の営みって虚しいなぁー、とズンドコにダウナー気分に陥りそうになりますよぉ。

モチロン、トランプのあのルックス、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のビフのモデルになったそうな粗暴なビジュアルにそもそも好感を持ちようがないと言うのもありますし、そのルックスを形成する内面だって失言だらけの差別発言を見れば明らかですよね…成功しているセレブという部分へのやっかみも合わせて1ミリも好きになれる要素皆無な彼ですが、そういう問題困難のデパートと言える存在が米国民の選挙権のある半数に受け入れられたという事が、他所の国の住民からの余計なお世話と言われればそれまでですが、そんな愚かな国民性で大丈夫なの?憧れのロック、ポップスを育んできた土壌はこんな汚染まみれなの?と難詰したい気持ちでいっぱいというワケなのでした…

対立候補のヒラリーが嫌われ者という点でトランプと拮抗していたというのも、ある意味で今回の悲劇をナイス・サポートした功労賞なのかも知れませんね…つまり米国にも十分理性的な選挙民が半数は居て、その人達は決してヒラリーが好きだったワケではありませんがトランプを推し挙げる愚を世界に晒す事を拒んだ事は間違いありません。彼等こそが自分なんかより遥かに惨めな気分でこれからの4年間を過ごす事になるワケでコレには同情を禁じえません…そうですよね、自分が信じて疑わない一般常識を眼前で覆された事と同義なんですから萎えるし自暴自棄にもなりそうじゃないですか?昔ブッシュ政権が再選を果たした際、あまりの徒労感にR.E.M.は「世界の終わる日」をもう演奏しない!だってメッセージが全然受け取って貰ってないことが判明したから!みたいにブチ切れていた事を思い出しました…今回はその時以上の価値観の崩壊、モラル破壊社会の到来を告げる歴史に残る汚点になるんじゃないですか?

TVではカリフォルニア州のブルーカラーっぽい白人の老夫婦が「今は選挙結果に落胆し取り乱しているが、我々は決して現状を投げ出したりしない。もっと辛抱強いんだ…良い結果も悪い結果も受け止めるつもりさ。」なんて発言している方がおりました…そうそう自分がアメリカに投影していた理知的な意見とはこうしたものです。彼らとて決して裕福そうに見えない市井の一般人という風貌でありブルーカラーホワイトはトランプ支持者の温床みたいな意見は紋切りな見方と判ります…「貧すれば鈍する」、コレが今のアメリカに蔓延している風潮かも知れませんが一方で「武士は食わねど高楊枝」という言葉だってあるのです。移民受け入れ政策が自分達の仕事を奪われている、との考え方は移民排除の意見に傾きがちですが、そんな一方だけの意見に耳を傾けた施策で事が丸く収まるほど世の中は短絡的なんでしょうか?自分のドン詰まり感を他者のせいにして不平不満を並べ立てる、コレも確かに人間の一面ですが先の老夫婦のような意に染まぬ現実を目の前にしながら、それでも歯を食いしばって耐える事を選ぶ姿こそが崇高な人間の本分なんじゃないんですか?

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今回のエントリーはそんな現在の残念すぎる思いに駆られた気持ちに同軌するヤケッパチな曲を取り上げたく存じます…「クレイジー・トレイン」、歌うは我らのマペットモンスター、オジー…ヒア・ウィ・ゴー!!!



狂ってるぜ
沢山の人たちがいがみ合って暮らしている


ウンウン、全く今の状況を的確に映した歌詞じゃないですか…

人生そのものが苦い恥
俺はフェアじゃないものと共に生きてるんだ


快調にスッ飛ばしておりますね…言葉選びのセンス、サイコーだなぁ!

オジーと言えばサバスの功績が幾ら讃えても讃え過ぎと言う事が無い程の偉大な存在…当然自分もオジー曲を取り上げる時はサバスソングになるだろう、との心算があったのですが今回の選挙戦の結果を受けて、待てよ、オジーのソロ期の代表曲である「クレイジー・トレイン」って実に今のダウナーな思いを代弁してくれてるんじゃないか?と思い至ったのです…ステージではピギーのようなタプタプボディーを晒す上半身裸のルックスがロック=カッコ良いという幻想を叩き潰してくれる痛快さがあって今でこそ自分にもその真価が判りかけてきた所なれど当時はKISSと並んで露悪性の最たるものと自分の中では長く受け入れがたいビジュアルセンスの御仁というゾーンに居た彼。特に生きたコウモリをステージで食い散らかす、というグロの極致な演出にはKISSの豚の血霧吹き以上の醜悪さを感じ、コレは無いだろう…という拒絶感が止まらなかったものでした。未だにアノ演出に関しては自分は生理的に受け付けないものがありますが、そんな極端なステージング、ショービズの最も低俗な発露を除くとサバス脱退後の彼の活動は実に優れたロックを鳴らしていた事に言及しないワケには参りません。現在のストーナーロックやドゥームメタルに影響モロ与えなサバスサウンドの一翼を担っていたナタのようなヴォーカルの凄味はロックとはヴォーカルテクニック云々だけで片付けられるほど一面的なものでは無いと証明してくれましたし、一転ソロに活動を移した後のメジャー感に満ちたブライトなメタルサウンドを次々と打ち込んでいった様は80sメタルの最良のモデルを提示し続けてくれたと思うワケです。ヴォーカルとしては決してテクニカルな人ではなくカリスマのみでファンの信奉を集めていた彼だけにサウンドのクオリティーを研ぎ澄ますためには自分以外のサウンドブレーンが必須と考えるだけのクレバーさがオジーにはありました…と言うか彼の最大の美質とはその見た目から最も遠いと思われた思慮深さだったのです。そんな彼の性質を持ってこそ醜いステージルックから放たれる上記の歌詞の一節一節が聴き手である我々に杭で打ち込まれるかのように突き刺さってくるのでは無いでしょうか。生きたコウモリを食いちぎりながら半裸で歌う男から「狂ってるぜ」と言われても…オマエの事じゃあーっ!と言いたくなる気持ちも判りますが、バーミンガムの片田舎からスターに憧れバンドで成功してやろうと意気込んでいた少年がサバスのようなエキセントリックなサウンドの誕生に居合わせ自身が神格化されていった過程を経た人間であるならば我々一般人には窺い知れないような葛藤が渦巻いていても不思議ではありません…バンド内の軋轢もあったことでしょうし黒魔術に入れ込み過ぎたメンバーとの相克は極めてストレスフルであったハズ。しかもビジネスでがんじがらめにされ各メンバー毎にマネージャーが付きそれぞれ別な事を吹き込まれ続けたら…?それはステージでぐらい開放的な裸になってやろうと思ったとて誰も彼を責められません。

つまり上記のような経験を経てきている(多分に自分の妄想大量混入ですが)人間が素直に心情を吐露したと思えば「クレイジー・トレイン」の歌詞は驚く程スッと胸に染み込んでくるのが判ろうと言うもの。当時の彼を取り巻くクライシスだったこの歌は現在アメリカが抱える病理に驚く程のマッチングを見せているとは言えますまいか?特に「苦い恥」とか「フェアじゃないものと共に生きている」という表現の的確さよ…この優れた詩人体質こそオジーの独壇場。歌詞はこう続きます…

まだ遅くないかも知れない
愛し合う事も、憎しみを忘れる事も


くーっ!ブリンズリーズの「ホワッツ・ソー・ファニー・バウト・ピース・ラヴ&アンダスタンディング」を彷彿とさせる一節じゃないですか…「愛と平和と理解って、そんなにおかしな事なのかい?」そしてサビで叩きつけるように繰り返す

俺は狂った列車から降りるぜ〜♪

自分も降りたいですよ〜(笑)ブラッディでホラーメイクな見た目を殊更に押し出す男から放たれる言葉とは尽く安定したコモンセンスに則った人生の徳を体現する立派なもの。彼はお茶の間に受け入れられたくてイイ子ちゃんを演じているのではありません…むしろバンドスタンドの裏側を通過してきた事でセレブ衆やショービズ界の腐敗を目の当たりにした事が自分を下品と蔑む面々の方こそ内面が全身毒液に塗れた異形の衆だと気付いたのでしょう。「王様は裸だ!」とつい言ってしまうオジーちゃんは思ったことそのままをリリックにしたためた、と♪そう、セレブ界であれ下流社会であれ様々な形の共食いが繰り広げられるのは人間社会の常であり現在アメリカに限った問題ではありません…6月には英国もまさかのEU脱退の国民投票があったなど表向きの共存社会は崩壊し自分だけが可愛い本音の荒廃社会化が加速しているのが現代なのかもですね。そこまでして、隣人の頭蓋をボリボリかじってまで自分が生き残りたいものなのか…資本主義と民主主義のダブルスタンダードが導き出す方程式とは現世に地獄を出現させるレイルウェイなのかも知れません。

快不快だけの感覚のみに則っていては誰もがクレイジー・トレインの終点である地泥の最下層まで超特急で向かう事になる…トランプ大統領誕生というホラーギャグを目の当たりにした我々はコレを繰り返さないために近道のないダートロードの歩を進めて行くしかないのです。カタルシス溢れる勧善懲悪なストーリーとは無縁な現実ですが我々が歌や創作から受けるインスピレーションやイマジネーションまで手放すのはどう考えても得策では無いですよ!これから辛く険しい世の中が待っておりますがオジーの紡ぐブライト・ロックンロールの力を借りてクレイジー・トレインを運ぶレイルウェイから一丸となってオサラバしたいものですネ♪(←何このエンディング)

本日は Ozzy Osbourne 80年リリースのソロデビュー作「Blizzard Of OZZ」よりイントロの「Ai Ai Ai Ai…」が印象的な「Crazy Train」を選曲させて頂きました。
ちなみにネットで検索してたら見つけた情報なんですが…オジーの本名ってジョン・マイケルって言うんですか…?無個性!!!

それでは本日はこの辺で…


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