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zoom RSS 【アルバム・エントリー】B Armed Forces

<<   作成日時 : 2017/11/29 21:48   >>

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そもそも毎月のエントリー数を嵩上げする目的も含まれていたハズのアルバム・エントリー企画なんですが、現状を見ると単に新たな足枷が加わったに過ぎないように思えて仕方がない(汗)イヤ、モチロン悪いのは自分です!言い訳してないでさっさとエントリーしてしまわないと一向に渋滞が解消されません(シクシク)まぁモチロン、誰に急かされて当ブログを書かされているワケではありませんし、記事エントリー自体は自分も楽しんではおりますが、月日の経つのってこんなに早かったでしたっけ?

…といつものような不毛な枕を経て、今回はコステロの3rdアルバム、「アームド・フォーセズ」を取り上げたく存じます!ためしにウィキペディアで検索してみましたら本アルバムはエデンスタジオで録音された、とありました…確かにそんな事を聞いたような気もするなぁ。確か1stはパスウェイスタジオで、「オールモスト・ブルー」はナッシュビルにあるコロンビアのスタジオとか(本人が「ブロンド・オン・ブロンド」の隣のスタジオだと狂喜してた微笑ましさよ)断片的に録音場所の事は記憶にあるんですよね…「インペリアル・ベッドルーム」はロンドンのAIRスタジオでポールとの初対面はそこだった、なんて逸話もありましたっけ。しかし、ウィキペディアの内容がメチャ薄過ぎる…誰も殆ど書き込んでないんだな〜自分もそれほどこの時期のコステロの逸話を知っているワケではありません。何故なら海外で幾つか出版されてるコステロ本、邦訳されて出版されているものは実に僅かという体たらく…参考文献が無いんだから当時の状況を知る手掛かりも限られてきます。自分が所有しているのは昔MM誌別冊で刊行された「エルヴィス・コステロのすべて」というムックとデヴィッド・グールドストーン著「エルヴィス・コステロ 歌の世界」という翻訳本…後はトニー・クレイトンリー著「マイ・エイム・イズ・トゥルー」の翻訳本だけ…途轍もなく少ねぇー!近年刊行された自伝は邦訳の気配無し!泣ける!!!あーあ、スプリングスティーンなんか速攻で翻訳本が出たっていうのにホント、コステロってここ日本で人気無いですねぇ。

仕方ないのでたった今本棚をゴソゴソやって見つけてきた「エルヴィス・コステロのすべて」を見ながらこの当時のコステロの軌跡を辿ってみることに致しましょう…まずアルバムガイドに目を落とすと、アレッ半ページしか割かれていない?本作って初期の大ヒットアルバムだったハズだけどMM誌ではサラッと流されているな〜不憫なアルバムだこと。なになに、このアルバムは当初「エモーショナル・ファシズム」という仮タイトルがつけられていた…フンフン、ソレは自分も聞いたことあります。しかしピート・トーマスの助言で「アームド・フォーセズ」の方がシャレてるゼ、みたいに言われて「なる程、そうか〜」と決めたんだそう、へぇー、そうだったのか。何度も読み返したハズの本なのに早速、今初めて気が付いた事実を知る自分…またひとつコステロについておりこうさんになったな(笑)オッしかも「エモーショナル・ファシズム」って内袋に印刷されてるんだって、えーっ早速紙ジャケで確認しなきゃ!でもどこのラックにしまったっけ(汗)

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…読み進んでいくとサウンドのあまりのPOP化が原因で一部で非常に評判が悪かったアルバム、なんて書かれています(怒)MM誌って結構ライターさんが書きたい放題って言うかファンの神経逆撫でする文章を目にするというか、フラットなジャーナリズムの視点で記事を書いていたのかも知れませんがファンからするとモヤモヤな表現が散見されましたよね、昔は特に。ま、この文面は評者の方はそう思っているという書き方ではありませんでしたが、そうかー、評判悪かったんですねぇー。アッでもコステロが一時期インタビューで過去作の中では本作と「トラスト」に満足していない的な発言をしていたのを目にした事がありました…モチロン、「パンチ・ザ・クロック」と「グッバイ・クルエル・ワールド」ほどケチョンケチョンな言われ様ではありませんでしたけど。そういうのも踏まえての半ページ評なんですかね…

しかしこのサウンドのPOP化は当時のコステロの狙いだった、という説があります…タイトルからも明白なように非常にシリアスなリリックが多数を占める本作はトンガった曲調に乗せて歌われるとあまりにもハードアコアな印象を持たれてしまう懸念がありました。よくヒップホップなんかで救いのないブラッディな詞を重暗くライムする作品とかあるじゃないですか…マニアには絶賛されるかも知れませんが幅広い層に歌を届けるにはリスナーを限定し過ぎちゃう側面がありますよね。だからコステロは意図的にネガティヴな詩作をPOPな曲調でシュガーコーティングする戦略を本作では採択したんだと言うワケです…それこそスマッシュ・ヒットになった「オリヴァーズ・アーミー」はABBAの「ダンシング・クィーン」の例のカタンカタンカタン…というピアノフレーズを拝借する程の確信犯だったぐらい。アウトロでは追い打ちをかけるが如くロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」でのド有名な「オッオッオッオーッ」ってフレーズまで組み込んでいます♪こういうのPOPで甘過ぎるからNGって感覚、表層的な見方が過ぎるんじゃないですかねぇー?曲調の中で全然違和感無く昇華されメロディアスながらもロッキンな名曲だと思うんですが…

では何故コステロ本人まで本アルバムに否定的な発言をしていたのか?という問題に突き当たります…ウーム、自分が思うに、と言うか上記したトニー・クレイトンリーのバイオ本の中で「アームド・フォーセズ」は本人のみならずレーベル内での期待値がMAXまで高まっていた作品であり、ヒットorダイという非常に張りつめた環境下で投下された作品だったという事が書かれておりました。1stが予想外に注目され2ndでバンドを結成、地道なサーキットでファンのニーズが高まっていく事を肌で感じていた当時のコステロを取り巻くプロダクションは3rdが決定的な代表作にならなければショービズ界のイス取りゲームから永遠に脱落してしまう…売れたが故の理不尽なぐらいのプレッシャーがコステロの双肩にのしかかってきた、というような事が当時の実情だったのではありますまいか?現に当時の英国のバンド事情はポリスやジャム、クラッシュが現役という途轍もない戦国時代。後に英国市場はジャムが制しますし、ワールドワイドではポリスに軍配が上がったワケですから当時のコステロ達がカイジのようなサドンデスゲームで「ざわざわ…ざわざわ…」と慄いていたのも偲ばれようというものです。つまり周囲の屈強な仮想敵を意識するあまり、「もっと曲を磨かねば!」「もっと完成度を上げなければ!」「もっとPOPに聴き易くしなければ!」とクリエーションに対する要求水準がうなぎ登りに高まっていったのだと思います。ドラマなんかではそうした場合、火事場の馬鹿力で起死回生の一手が生まれたりするのですが、現実はそんな甘いものじゃないですよね…いえ、むしろプレッシャーはマイナス方面に働くのが常だと思うんです。

コステロの言い分はこうです…「このアルバム制作に当たってはプロダクションの細部にまで異様にこだわって完ペキを目指した…なのに数年経って聴き直してみるとそこここに安普請なアレンジが鼻につくように感じたんだ」…なる程、ファンからするとソレは些か厳し過ぎる意見にも思いますが何せ作者本人の意見だから重みがあります。自分としては「オリヴァーズ・アーミー」や「アクシデント」、「グリーン・シャツ」のような曲が収録されているだけで全然水準はクリアしているとは思っておりますが確かに本作に「ディス・イヤーズ・モデル」と「ゲット・ハッピー!」にあったエッジーな要素をもう少しトッピングされていたら更に良くなったかも知れないな…と考えないでもありません。例えば当時シングルのB面に収録されていた「ウェンズデイ・ウィーク」とか「トーキン・イン・ザ・ダーク」のようなアグレッシヴな曲が加わっているだけでアルバムの印象は更にビビットになったと思うんですけどね〜

でも結局は周囲の期待通り、本アルバムでコステロは当時の音楽シーンを一瞬制した事になったので狙い通りの結果を出したと言えます…コステロがトップの座から陥落したのはツアー中に起こった舌禍事件のせいなので、もしアレが無かったらコステロの影響力は今より強大になっていたのでしょうか?歴史のイフですし、またコステロがいつまでもニューウェイヴ風サウンドに固執していたとは思えませんので、あまり想像できませんけどね…でも本作でカヴァーされたブリンズリーズの「ピース・ラヴ&アンダスタンディング」の猛ロック・バージョンはジョンの目にも止まる程の勢いを見せたんだからそれで十分ですよね♪

さぁ本作はそれ程までに期待がかかっていた作品故に初回盤はコステロのこれまでのリリースの中でも最大に凝ったフィジカル仕様となりました…コステロの初期の作品でアートワークの多くを手掛けていたバーニー・バブルス、彼は有能ながら非常に短い生涯を生きた男でもありました。彼の最高傑作が何か…自分は「インペリアル・ベッドルーム」のアートワークと思っていますがロックファン全般の意見では「ゲット・ハッピー!」最高説も根強いですし、自分も大好きなのでそこは折れても良いと思ってます(笑)一方、この「アームド・フォーセズ」の初回盤アートワークはどうなのか…?ちょっと即答できないと言うか内容が盛り込まれ過ぎていて即名作!と言えないぐらいのゴッタ煮状態。自分が初めて見たのは貸しレコ屋の日本盤だったので当然、英国初回盤のような展開式特殊ジャケではありませんでしたが、それでも内袋のフォトやグラフィックアートの豪華さは非常に勝負をかけているな、というアグレッションが漲っておりました。日本盤(および米盤)は表ジャケが絵具をブチまけたデザインなのですが英盤は象の群れが正面がら描かれた物々しいイラスト…きっと何かシリアスな意図あってのものなんでしょうが、ちょっと高度過ぎて、どこにこんな絵のニーズがあるんだ!とコステロおよびバーニーに問い質したく思います。初回盤は更にムチャクチャで兵士が銃を装備しているヘタウマイラストや水夫が魚雷を抱えているような、正に「軍隊」を如実に想起させるイラストがテンコ盛りです。とにかくリスナーに視覚的に圧をかけようという意図アリアリで体が強張った状態でレコードに針を落としたら、そこから聴こえてきたのはジューシー甘メロ漲るPOPサウンドだった、というギャップを印象付けたかったんでしょうね。

この作品のパブリシティで使われたと思しきデザインで最も秀逸と思われるビジュアルを今回は掲載させて頂きますが、コレがジャケだったとしたらどうなってたかなぁ…なんて夢想したくなります。コレ、自分はRykoから90年代にリリースされた高額リイシューBOXセットに付属のブックレットで初めて見たんですけど…ムチャクチャ格好良くないですか?でもコレもあまりにダイレクトなビジュアルなので劇薬の要素強過ぎで飽きられてしまう危険もあるか…なら意味不明な象イラストの方が経年劣化は逃れられるとの判断だったのかも知れませんね。



本アルバムを自分が入手した経緯で未だに自分が禍根と思っている事が…以前にも申しました通り、自分がコステロの旧譜を集めたい、と思った時は既に最新作以外の全タイトルが廃盤となっていた暗黒時代。中古盤を探すも自分の探知能力の低さ故か1st以外の収穫が無く途方に暮れていた時、どういうキッカケかもう忘れましたが池袋のパ○コに輸入盤コーナーがある事が判明し、訪れてみると…何とコステロの過去アルバム群が全て揃っていた上、12inchシングルやら見たこともない編集盤まで取り揃えてあったのでした!狂喜した自分はその時点で財布の中身から帰りの電車賃を差っ引いて全てレコ購入に充てようと考えました。その時、自分が購入した盤は4枚…でも売り場には10枚以上のコステロ盤が刺さっています。では何を優先して買うべきか。「インペリアル・ベッドルーム」をまず最優先で押さえた自分は残り3枚はなるべく曲目が多く収録されている盤にすべきと判断、「ゲット・ハッピー!」と編集盤の「テン・ブラッディ・メリーズ」という盤をセレクト…両盤ともシングルアルバムのくせして20曲も収録された超お買い得盤だったからです。さぁ残るは1枚…順当に考えれば「ジス・イヤーズ・モデル」もしくは「トラスト」を選ぶ所だったのですが、そこには見覚えのない2枚のアルバムがありました。ン?なーんだ、「アームド・フォーセズ」じゃないですか…先にも申しました通り、このアルバムは日・英・米でジャケの仕様が異なっていたので日本盤のペンキジャケを見慣れていた自分には象ジャケがピンと来て無かったワケです。そこで統一デザインの「トラスト」よりも見た目新鮮な象ジャケの方を今日は買って帰るか…みたいに思ったのですが、ちょっと待って下さい。もう一つある見慣れないジャケはなんと!その時は全然気付かなかったのですが「アームド・フォーセズ」の英初回盤の変形ジャケだったのです!時期としては「グッバイ・クルエル・ワールド」がまだリリースされる前だったと思いますので84年…何故、79年リリースのヒット作の初回盤が新品輸入盤として辺境の日本→池袋→パ○コに陳列されていたのでしょう…???しかも値段もクッキリ覚えています、1500円ーん!!他アルバム群はおよそ2200円から安くても1980円ぐらいしてたのですが、そーんな貴重盤だけが激安だったワケです。

しかし当時はコステロのディスコグラフィーをちっとも把握していなかった自分なのでソレがそんなに貴重な盤であることを全っったく理解しておらず、展開式でジャケの中央がはめ込み形式になっているのがジャケの強度としてグラグラ不安定だなぁ、なんてトンチンカンな感想を抱いてしまいました。裏ジャケにも曲目が書いてない仕様じゃなかったかな?その盤が「アームド・フォーセズ」だとすら認識してなかった気がします…あまつさえ1500円というナイス・プライスはつまり…あっそうかコレ、12inchシングルなんじゃないの?なーんて勝手に一人合点して棚にスッと戻し、1980円の通常盤・象ジャケを脇に抱えレジに向かったというワケでした。いやぁ、良い買い物をしたなぁ、なんて当時はホクホクしてたのですが…この大馬鹿野郎ぉーっ!!!お・お・オマエが今見逃した盤はその後30年経過した現在に至るも遂に巡り会えていない貴重盤なんだぞぉー!!!死ねえぇぇぇ!!!きいえぇぇぇえええーっ!!!…ハァハァすみません、つい取り乱してしまいました(号泣)

結局その後、残りの未所有盤を購入する為に再度パ○コを訪れた時にはとっくにその初回盤は姿を消してました…至極全く当たり前だと思います。あの時レコの神がコステロに夢中になりたてホヤホヤだった自分へのナイス・ボーナスとしてそっと売り場にアレを置いてくれたのかも知れませんが無知な自分はそんなビッグチャンスをいともアッサリ、スルーしてしまったのでした…その後、どのタイミングでアレが超貴重な初回盤だったと気付いたのか、自分の記憶は定かではありません。きっとあまりの懊悩故、自分の脳内から記憶が抹殺されているのでしょう…だって今思い出してもフローリングに突っ伏して絶叫したいくらい悔しいんですもん!きいえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええあああぁぁぁぁー!!!!!!!!

本日はデビュー以降、快進撃を続けていたElvis Costelloが79年に放ったスマッシュヒット作の3rdアルバム「Armed Forces」を取り上げさせて頂きました。
今回はLPとの出会いのエピソードに話を絞ったせいで割愛させて頂きましたが、「アクシデント」のビデオ映像風アニメのPVが凄く斬新で秀逸ですよね…コステロの風貌や特徴を捉えた非常に優れたアートだと思います。映像監督が誰か知らないんですが、ひょっとしてコレもバーニーが関わっていたのかしら?だとしたら途轍もない才人じゃないですか…ピンク・フロイドにヒプノシスが居たようにコステロにはバーニーが居た、というワケですよ♪

それでは本日はこの辺で…


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